株式会社守破理 様 | くじらクリーム制作ストーリー

案件概要
| クライアント | 株式会社守破理 様 |
|---|---|
| 業種 | その他 |
| 地域 | 大阪市西区 |
| 制作年月 | 2019年4月 |
| 用途 | 販促・集客 / ブランディング |
掲載している画像は、実際に制作・納品した制作物・掲示物をもとに、用途や雰囲気・意図(イメージ)がより良く伝わるように、使用シーンをイメージして再構成したものです。 実際の掲示・設置・配布状況をそのまま撮影したものではありません。 掲載内容についてご不明な点などがございましたらCONTACTよりお問い合わせください。 なお、掲載をご希望されないクライアント様の制作物は掲載しておりません。
ロゴ制作から始まった、くじらクリームのデザイン
守破理様の「くじらクリーム」に関する制作は、まずロゴ制作から始まりました。
今回制作したのは、ロゴを中心に、パッケージ、簡易的なラベル、チラシまでを含む一連のデザインです。 単体のロゴを整えるだけではなく、商品として店頭や手元に置かれたときに、どのような印象で受け取られるかを意識しながら制作を進めました。
まずは商品を知ることから
制作にあたり、最初に行ったのは「くじらクリーム」の実物サンプルを確認、体感することでした。
化粧品という分野は、自分自身にとって日常的に深く関わっているものではありませんでした。だからこそ、見た目の印象だけで判断するのではなく、実際の商品に触れ、質感や使われ方をできるだけ具体的に理解する必要がありました。
また、社内の女性スタッフにも実際に使用感を確認してもらい、そのフィードバックから得た印象をデザインに反映することにしました。 自分ひとりの感覚だけでは捉えきれない部分を補いながら、商品としての見え方や伝わり方を探っていきました。
商品コンセプトと“クジラ”という背景
商品名の「Baleia(バレイア)」は、スペイン語で「クジラ」を意味します。
商品コンセプトでは、日本人の生活や文化に根付いてきたクジラの存在、そして鯨油が持つ特徴に着目した化粧品として紹介されていました。 クジラは食文化だけでなく、かつては狩猟具や工芸、宗教儀式、燃料、喫煙具、印材など、さまざまな形で日本の暮らしや文化に関わってきた存在でもあります。
そうした背景を踏まえると、単に「クジラをモチーフにした化粧品」として見せるのではなく、商品の由来や考え方をどのように上品に伝えるかが重要だと感じました。
“クジラ感”を抑え、化粧品として手に取りやすく
今回のデザインで特に意識したのは、「くじら」という言葉から連想される強い印象を、あえて前面に出しすぎないことです。
クジラを直接的に大きく見せてしまうと、化粧品としての清潔感や上品さよりも、生き物としての印象が先に立ってしまう可能性があります。 そのため、クジラらしさは極力抑え、化粧品として自然に手に取れることを優先しました。
目指したのは、かわいさ、上品さ、清潔感、信頼感、ナチュラルさ、そして高級感のバランスです。 「くじら化粧品」という一見すると直接結びつきにくい組み合わせだからこそ、違和感なく受け入れられる見え方を探ることが大切でした。
化粧品パッケージを観察し、吸収できる要素を探す
制作中は、さまざまな化粧品のパッケージデザインやロゴデザインを収集し、観察しました。
色の使い方、余白の取り方、文字の大きさ、商品名の見せ方、ブランド感の出し方。 参考になる要素を一つひとつ確認しながら、今回の商品に合うもの、合わないものを取捨選択していきました。
PICKUP、取捨選択、スクラップビルド。 この繰り返しは、かなり地道で時間のかかる作業でしたが、商品に合う表情を探るうえでは欠かせない工程でした。
ロゴからパッケージ、ラベル、チラシまで一貫して制作
ロゴ制作から始まったデザインは、パッケージ、簡易的なラベル、チラシへと展開していきました。
それぞれの媒体で役割は異なりますが、商品としての印象がばらつかないよう、全体のトーンはできるだけ統一しています。 ロゴ単体で見たときの印象だけでなく、パッケージに配置されたとき、ラベルとして貼られたとき、チラシ上で説明と並んだときにも、自然に見えることを意識しました。

苦労も含めて、記憶に残る制作に
今回の制作は、正直に言えばかなり苦労した案件でした。
自分にとって馴染みの薄い化粧品分野であり、さらに「くじら」と「化粧品」という組み合わせをどう自然に見せるかという難しさもありました。 一方で、実物を確認し、使用感を聞き、商品コンセプトを読み解き、化粧品パッケージを観察しながら形にしていく過程は、苦労と同じくらい面白さのある制作でもありました。


