昌和興産 様 | ブランドデザイン・Webデザイン・制作ストーリー

昌和興産 様 | ブランドデザイン・Webデザイン・制作ストーリー

案件概要

クライアント昌和興産 様
業種不動産
地域大阪市西淀川区
制作年月2019年3月
用途ブランディング
補足物件スペックの正確な伝達と、ライフスタイル提案の両立を意識しました。購買・賃貸検討者の不安を解消する情報設計を心がけています。

掲載している画像は、実際に制作・納品した制作物・掲示物をもとに、用途や雰囲気・意図(イメージ)がより良く伝わるように、使用シーンをイメージして再構成したものです。 実際の掲示・設置・配布状況をそのまま撮影したものではありません。 掲載内容についてご不明な点などがございましたらCONTACTよりお問い合わせください。 なお、掲載をご希望されないクライアント様の制作物は掲載しておりません。

.Webサイト制作から始まったCI刷新

今回の案件は、Webサイト制作をきっかけとして始まりました。ただ、初回の打ち合わせから参加させていただく中で、単にWebサイトを新しくするだけではなく、会社全体の見え方や印象を整理する、CIデザイン全般に関わる案件になると感じました。現場担当者の方、その上長様、さらに会社の代表者様からも直接お話を伺うことができたことは、今回の方向性を考えるうえで非常に大きな意味がありました。昌和興産様は、不動産の売買・貸借・仲介・管理、建築工事の設計・施工、不動産コンサルタント業などを行う会社です。 不動産や建築に関わる事業だからこそ、信頼感や堅実さを大切にしながら、現代的な印象へ整えることが重要だと考えました。

ヒアリングで見えた「変えたい」と「残したい」気持ち

ヒアリングの中で強く感じたのは、現行のCIを新しくしたいというお気持ちが、関係者の皆様の中にしっかりとあることでした。一方で、刷新前のCIに対して、単に「古いから変えたい」というだけではなく、どこか愛着のような気持ちも感じられました。長く使われてきたロゴや会社の印象には、社内外の記憶が積み重なっています。 それを変えるということは、単なるデザイン変更ではなく、会社の見え方を改めて定義し直すことでもあります。そのため、まったく別物として新しいCIをつくるのではなく、旧CIの中にある意味や流れを読み取り、それを現代的な形へ置き換えることを意識しました。

旧CIから受け継ぐべき要素

制作にあたって、まず取り組んだのは現行CIの分析と研究でした。当時の資料が手元に残っていないため記憶ベースにはなりますが、旧ロゴは自治体のシンボルマークにも見られるような、昔ながらの意匠性を持ったロゴだったと記憶しています。印象としては、重厚で信頼感がある一方、現代的な企業ロゴとして見ると少し硬く、いわゆる“昭和感”のあるデザインでした。また、旧ロゴは社名である「昌和」の「昌」の文字を意匠化したロゴマークでした。 この点は会社名そのものに由来する重要な要素だと考え、見た目をそのまま引き継ぐのではなく、「昌」を意匠化する考え方を、新しいロゴの中でどう受け継ぐかを検討しました。

ロゴマークではなく、ロゴタイプで表現する

旧CIはロゴマークありきのデザインでした。そのため、新しいCIでは、あえてそこから少し距離を置きたいという考えがありました。 同じようにロゴマークを中心に据えてしまうと、どうしても旧ロゴの延長線上に見えすぎてしまう可能性があったからです。一方で、既成フォントをそのまま打っただけのロゴタイプでは、企業ロゴとしての強さや独自性が足りません。そこで、単体のロゴマークに頼るのではなく、SHOWA KOSANという文字そのものをブランドの中心に据える方向で検討を進めました。

「昌」の印象をSHOWA KOSANの文字へ

方向性を決めた後は、「昌」の文字の印象を、どのように新しいロゴタイプの中に落とし込むかを検討しました。手描きのラフを思いつく限り書き出しながら、文字の形、余白、バランス、視認性、企業ロゴとしての使いやすさなどを探っていきました。その中で生まれたのが、SHOWA KOSANのロゴタイプを縦組みのメインとし、共通して現れる「O」の形によって、意識的に「昌」を彷彿とさせるという方向性です。旧ロゴのように直接的に「昌」をマーク化するのではなく、アルファベットのロゴタイプの中に、その印象を感じさせる構成としました。既成フォントをそのまま使うのではなく、文字そのものを一から書き起こしたため、制作工数は増えました。 しかし、不動産・建築に関わる会社としての堅実さ、現代的な印象、旧CIから受け継ぐ要素を両立させるには、文字から設計する必要があると考えました。

名刺・封筒・Webサイトへの展開

ロゴがブランド全体の核になった案件

提案時にはロゴマークを含む案も用意しましたが、最終的に採用いただきたい方向性はロゴタイプ案でした。複数案を並べることで、単体のマークに頼るデザインと、ロゴタイプそのものをブランドの中心に据えるデザインの違いが見えやすくなります。結果として、クライアント様にもロゴタイプ案を気に入っていただき、最終的には単体のロゴマークは採用せず、ロゴタイプのみの案で決定しました。

振り返ると、今回の案件はロゴがほぼすべてのコアになっていた案件だったと思います。

Webサイト制作から始まったプロジェクトではありましたが、実際には会社の印象をどう再構築するかというCIデザインの要素が非常に大きくありました。

ヒアリングで感じた「新しくしたい」という前向きな気持ちと、旧CIに対する愛着。 そのどちらか一方だけを優先するのではなく、旧CIの考え方を読み取り、現代的なロゴタイプとして再構成することを意識しました。

単なる見た目の刷新ではなく、会社のこれまでとこれからをつなぐCIデザインになったのではないかと感じています。

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